灰庵 Bai an

解体するか再利用するかで検討事項にあがっていた、築年数不明の古建築再生プロジェクト。
床下の腐食、砂壁の劣化、土壁と躯体間の隙間など、居室として再利用するには予算が許さない状況であった。

そこで居住性を無視した用途でなら、建築の延命をできるのではと考えた。

寒暖も光も音も忘れ、ただ己に向き合う部屋であれば居住性は絶対必要条件ではない。
瞑想室。
白黒つかない灰色の存在として、建築は残った。

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