灰庵 Bai an 2023.10.07解体するか再利用するかで検討事項にあがっていた、築年数不明の古建築再生プロジェクト。床下の腐食、砂壁の劣化、土壁と躯体間の隙間など、居室として再利用するには予算が許さない状況であった。そこで居住性を無視した用途でなら、建築の延命をできるのではと考えた。寒暖も光も音も忘れ、ただ己に向き合う部屋であれば居住性は絶対必要条件ではない。瞑想室。白黒つかない灰色の存在として、建築は残った。